ちゅったんの香港おばば 目次
タケちゃんマンからのメッセージ

3年ほど前、ある会食で「Hさんは手相が診れるんだよ」と聞き、お酒も入っていて軽いノリで「診てください〜い」とお願いすると、早速診断開始。
Hさんが手のひらを見ていると、突然
Hさん「あの〜あなたのお父さんってどんな感じの人ですか」
私「いつも私に厳しい人」
Hさん「見た目はどんな感じ?」
私「眉毛が濃くて丸顔です」
Hさん「多分あなたのお父さんだと思うけど、タケちゃんマンみたいな人があなたに伝えてほしいって言ってるの。」
私「???手相でそんなこともわかるんですか?」
父はすでに他界している。
Hさん「一度も褒めたことがなかったけど、誇りに思っているよ。もっと野心をもってアグレッシブに行け!」
私「!!!!」
私の父をタケちゃんマンと思ったことはないけど、そう言えば似てるかも。
それより何より、「アグレッシブ」「野心」の言動が父っぽい。
私は子どもの頃からのんびりぼーっとした性格で、いつも父に「競争心・向上心を出して努力しろ。」「やればもっとできるのに歯がゆい。」「1番を目指せ。」と言われて、社会性や競争心を育てるために様々な習い事をさせられて来ました。でも、性格というのはしぶといもので、未だにこのエネルギッシュな香港でのんびりぼーっと暮らしているのでした。きっとそれが歯がゆくて、Hさんを通して伝えたかったのか?

そして、その会食の帰りにHさんが「またタケちゃんマンからメッセージが来た」と言い、「お母さんが弱っているから、何卒頼む」と私に懇願しているそうだ。
少し前に腕を怪我した母のことが心配でメッセージを送ってきたのだろう。
な〜んだ結局それを一番言いたかったのね。父は昔から母にぞっこんで、いつも名前で呼び合っていた。お母さんとか、お前とか、おい、何て呼ぶことはなかった。

手相を見てくれるはずが突然イタコと化したHさん。一体何者なのか?
専門分野で活躍するプロで、占いやイタコとはかけ離れたお仕事をしています。
どうして父が見えるのか聞くと、彼女の意思とは無関係に突然頭の上にTVのような映像が見えるのだそうです。少し前にアイルランドに旅行した際も、バスで隣り合わせになった女性のお父様が表れて「娘に悲しまないでと伝えてくれ」と頼まれたので、英語で伝えると「父が亡くなったばかりなのです」と「お父様はあなたと同じ目の色でよく似た眼差しですね」と言うと驚きながらも納得されていたそうです。悲しみが一瞬でも和らいだことでしょう。

そう言えば、父が青森県のむつ市に単身赴任している時に、恐山に行き、一度だけ父方の祖母の口寄せをしてもらったことがあったな。恐山大祭の時にはテントがたくさん並び、そこにイタコと言われる霊媒師が死者の言葉を伝えるのです。命日や生年月日を伝えるのですが、それを唱える時に日にちが間違っていて、子ども心になんだか胡散臭いと思いました。でも、Hさんと出会い、本当に死者と交信できる人がいるのだと驚きました。

その後も暫く会っていないHさんからwhatsappで「どうしたの?そんなに落ち込んだ顔して。」とメッセージが来てドキリ。本当に煮詰まっている時で、落ち込んだ顔をHさんに送ってしまったようです。Hさんと同業のMさんも不思議な人で、前出の食事会で「あー、こここってるな〜、ちょっといい?」と頬骨の下をグリグリ按摩してくるのです。それがどうにもイタ気持ちいい。彼女はマッサージ師でもカイロの先生でもないのに、お酒が入ると人のこっているところがモヤ〜として、ほぐしたくてたまらないのだそう。人間は科学では説明できない不思議な力を持っているのでしょう。私にもまだ発掘されない能力が眠っているはず。

それ以来、父タケちゃんマンの言うように私なりにアグレッシブにやってます。これもよく言われていたセリフで「まだまだ生ぬるい」という声が聞こえて来そうですが。アグレッシブな姿勢で、何か新しい力が発揮されるかもしれません。それにしても、死後もダメ出ししてくる父を鬱陶しいと思いつつ、守ってくれているのだと感謝もし、毎日をしっかり生きます。

Oct 3, 2018

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