カウンセリングルームから見える風景
願い事は何ですか

こんにちは。香港でカウンセラーをしている藤森です。
最近、お願い事はしていますか?そして、それは、叶いましたか?
知人に勧められて、面白半分に始めてみた「新月のお願い」。意外や、意外、けっこう叶うんです。

*「新月のお願い」をご存じない方は、こちらのサイトをご参照ください。
新月のお願いとは (NAVER 新月に願い事)

実は、心理学から見ても、この「新月のお願い」には、私たちの願いを現実にしてくれるヒントをいくつも含んでいます。色々なサイトで、お願いの方法は紹介されていますが、その中で、カウンセラーから見て、おススメなポイントを3つご紹介させていただきます。

 

お願いのポイント・その1
願いが成就した状態を思い描く

通常、お願いをする時、「お友達と仲良くできますように」など、願望として表現することが多いと思います。でも「新月のお願い」は、「私はお友達と仲良くできている」、「私には心からわかりあえるお友達がいる」と願いが叶った状況をイメージし、表現しています。つまり、欲しいものがある場合に、「○○がほしい」ではなく、「私は○○を手にしています」と願います。

これは「仲良くできますように」と願望が表される時には、「仲良くできていないのではないか」「仲良くなれなかったら心配だ」などの不安や恐れが背景にあることが関係していると思います。「仲良くできますように」と願いながら、「仲良くできてないな」「つまらない人と思われちゃったらどうしよう」「誘っても、忙しいって言われたら、傷ついてしまう」などの不安や恐れがあるために、なかなか本当に願っている状況が実現しないのです。

怖れや不安は、私たちの言動に大きな影響を与えます。その影響された言動が、願いが成就することを、阻んでしまいます。だからこそ、怖れや不安ではなく、その願いが叶っている状態を思い描いた時の、ワクワクした感じ、喜びがあることが大切です。そのワクワクした感じが、願いを成就させるための具体的な行動につなげてくれます。

 

お願いのポイント・その2
自分を主語にして、願いをヴィジョンにする

お願い事は自分を主語にします。「お友達が、私と仲良くしてくれますように」ではなく、「私には、心が通じる友人います」になります。これによって、他人任せ、運任せなお願いではなく、あなたのお願いが「私はこうありたい」というポジティブなヴィジョンになります。ヴィジョンとは、具体的な行動の方針、なりたいイメージです。

願いが、あなたのヴィジョンになる時、願いが叶う道筋が整います。つまり、それを思い描いて、選択をすると、今までだったら取らなかったであろう行動を取ることができます。怖れから行動をする時には、抑制がかかって、先送りをしたり、「そんなことをしても仕方がない」と後ろ向きになりますが、喜びやわくわくした感じであれば、新しい選択肢を思い描くことができ、なおかつ「ちょっとやってみよう」と、試してみることができます。

たとえば、「私は、自分からお友達に声をかけて集まるのは苦手」だと思っていても、「仲良くなれる」ヴィジョンとワクワクした感じがあれば、ちょっと一声かけてみることができるかもしれません。また、ワクワクした感じが、あなたが持っている魅力を外に打ち出してくれるかもしれません。「私は、こんなことに興味があって」と、思い切って自分の話をしてみたら、相手の興味とあいまって、相手との関係を深めたり、一緒に楽しめるフィールドを広げていくことができるかもしれません。

試しにやってみた行動から、ポジティブな結果が生まれれば、「また今度も、お友達に声をかけてみよう」と思えるでしょう。「自分から声をかけるのは苦手」という自己イメージも少しずつ変わって、行動パターンが変わります。それが重なることで、周りの人間関係にも変わっていきます。いつしか、自分の願っていた「仲良くなれる」という夢が、叶っている事実に驚くことでしょう。

今までしなかったことに、思いつきでトライしてみる。ワクワクして、やってみる。不確実さに喜びを見出す中に、夢が実現するヒントやきっかけが隠れています。

 

お願いのポイント・その3
紙に書いておく

お願いをしても、何をお願いしていたのか、後で忘れてしまったりしていませんか?手帳や携帯電話のメモなどに書き込んでおくと、後で読み返すことができます。「私はこんなことを願っていたんだ」、「気がついたら、実は叶っていた」と気づくことがあります。

また、日々の生活の中で、書かれたお願い事が眺めることが、願いを叶えるためのリマインダーになってくれます。「私は気持ちの通じるお友達と一緒にいるんだ」と自分のありたい姿を明らかにして、毎日を過ごすごとが、あなたの行動から、迷いや怖れを取り除いてくれます。

もしかすると、願い事によっては、実現まで時間のかかるものがあるかもしれません。そのため、願い事が少しずつ叶っていることに私たちは気づいていないことが多いのです。実現まであと一歩である場合、その一歩を進めるために必要なアクションが見えてくることもあるでしょう。また、時間をおいたからこそ、「思った形と違うけど、既に夢が叶っていて、幸せは目の前にあった」ことに気づくかもしれません。

ポジティブな願いには、行動を起こしていくこと、変えていくこと、そして、喜びを周りに伝えていく力があります。皆さんの願いが、皆さんはもちろん、周りの人も幸せにしていく原動力になりますように。

次の新月はいつでしょうか。願い事が、あなたのヴィジョンを明らかにして、夢を叶えるきっかけになるかもしれません。

 

Suomi Fujimori
臨床発達心理士。2012年より香港に移住。個人・カップル・ファミリーを対象としたカウンセリングを、日本語・英語で提供しています。

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