楊さちこさんのコラム
楊さちこさん 中医学博士
日本と香港のアジアコスメブームに火をつけたアジアンコスメの第一人者。「中国の知恵」からきれいを追求した結果、「中医学美容」にたどりついた。商品開発から、美に関するトータルプロデュースを手がけると同時に、中国・南京中医薬大学・教授、同大学付属・東方美学研究院の院長という教鞭を取る立場に。ほかに世界中医薬学会総合会亜健康専業委員会常務理事、香港美容業総会副会長なども務める。セミナーやツボマッサージなどの 講習会も開き、「楊さちこ式美容メソッド」を伝えている。著書には「中国化粧品探検」「アジアのきれいはアジアが守る」など。2005年に発刊された「漢方美肌生活」が話題になり、ますます活躍の幅を広げている。香港在住20年。
URL: http://www.yo-sachiko.com/
子育てに関する本は、以下の2冊がある。各100HK$（2冊セットで180HK$）。
香港内の日系書店で発売中。
「わたしの香港的子育て大発見～元気編～」
「わたしの香港的子育て大発見～やるき編～」
不眠症
vol.5,6は、「心」についてです。「心」は、心臓、血液循環、小腸の働きと関係するのに加え、「こころ」とも関係し精神をもつかさどります。「心」が弱まると集中力に欠けたり、無気力になるのです。vol.5では、不眠症についてのコラムをお送りします。
■不眠症
１、お母さんによるチェック
□ 神経質で生真面目
□ 夜食を食べる習慣がある
□ 眠れないことに悩んでいる
□ 勉強勉強でリラックスする時間がない
□ 冷え性だ
２、体に現れる特徴
昔の子供は夜は疲れてあっという間に眠り、しっかり熟睡するのがあたりまえでした。今はベッドに入ってもなかなか眠れない、夜中に目が覚めてしまうなどと いう子供が多くなってきています。睡眠時間が少ないために、授業中に眠くなったり、ボーっとしたり、集中力がなくなったりするのです。
３、原因
不眠の一番の原因はストレス。学校、友達関係、家族関系など、子供たちを取り囲む人間関係などという環境にもストレスの原因になるものがあふれています。子供もストレスがあると眠れなくなるのです。
また、10歳を超えると、脳のはたらきすぎが原因で眠れなくなることがあります。たとえば、夜中まで集中して勉強をしていると、脳が興奮した状態になっていて、眠りにつけないという現象がおきるのです。
４、食養生で元気になろう
神経を鎮める「ホットグレープフルーツジュース」
温めたジュースは神経を休め、眠りを誘います。さっぱりとした甘みと酸味、ちょっとした苦味があるのが特徴のグレープフルーツはビタミンCの量もレモンに匹敵するくらいあります。
【材料：一人分】
グレープフルーツ1個、蜂蜜少々
【作り方】
グレープフルーツの皮をむき、袋と種と取り除いてジューサーにかける。
それを弱火で少し温めたものに蜂蜜をいれる。
・就寝の1時間くらい前に飲むことによって気持ちのいい眠りをさそってくれる。
５、ツボマッサージで元気になろう
※ 気持ちのいい眠りへのつぼ
「失眠」かかとの中央：心身のリラックス
「肝兪」肩甲骨の内側、下部にある：神経質でイライラするときに
⇢お母さんが気をつけなければいけないポイント⇢
大切なのは、眠れないということに対してあんまり神経質にならないことです。
中医学では「胃不和則臥不安」という言葉があります。子供も寝る前はものを食べないようにするほうがいいでしょう。
