香港ママの出産体験記

札幌での出産


香港ママの出産体験記

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札幌での出産

 


札幌での出産

香港で妊娠をし、2013年9月に、地元札幌の「市立札幌病院」で2638gの女の子を出産しました。それまでの検診や検査は香港で受けていましたので、記憶が新しいうちに、出産体験をまとめてみたいと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

2013年1月。なんだか調子がおかしいと思い、主人の同僚の紹介で、尖沙咀にある個人クリニック(霍麗玲醫生Dr. FOK LAI LING, NANCY)を受診。妊娠5週とのこと。それから検診はしばらくこちらにお世話になりました。8週で心拍確認でき一安心したのもつかの間、その直後から、長い長いつわりがやってきました。

つわりは本当に人それぞれだと思うので、自分が一番大変だったとは思いませんが、1ヶ月間は全く食べ物が食べられず、5kgほど体重が落ちました。その後の一ヶ月で、ウィダインゼリー、メロン、いちごはなんとか食べられるようになり、妊娠5ヶ月目から、ようやく落ちついたマタニティライフが始まったのでした。

香港の毎月の検診ですが、クリニックでするものは日本に比べて簡単?で、尿検査、血圧、体重、エコーをチェックします。長くても大体一人15分程度。一回約800HKDだったので、けして安いものではないですね。(日本だったら、自治体の検診チケットが使えるので。)

私がお世話になったクリニックでは、別の検査機関で、2回詳しい検査をするように言われました。初めは、妊娠11-13週の間にする、OSCAR(オスカー)テスト。OSCARは、NT超音波検査と血液検査をセットにしたものだそう。(胎児に、染色体の問題がないかどうかの確立を出すもの。)NT超音波は、かなり念入りにチェックされていました。時間にすると、30-40分くらいでしょうか。ちなみに、希望であればこの時点で性別を聞くことができました。費用は、2000HKDくらいだったと思います。

そして、妊娠5ヶ月目くらいで、もう一回念入りな超音波検査をします。一つ一つの身体のパーツのサイズを測ったり、心音を聞いたり。足の骨、腕の骨、頭の大きさ、首の浮腫み、指は全て5本あるか・・・など。ばっちりお股の様子も見ることができ(笑)、性別が確定しました。このときのエコー写真(大量)は、立派なアルバムと一緒に頂くことができましたよ。こちらも費用は2000HKDほどだったと思います。

私は身長152センチ、妊娠前の体重は43kgと、あまり大きなほうではないので、お腹の子も、ず~っと小さめ小さめ、と言われ続けていました。しかし、いざ札幌に帰る前最後の検診で、「お腹の子が小さすぎるので、札幌に帰ったらすぐに産婦人科を受診するように。」と言われてしまい、あわてて出産予定の病院に連絡を取りました。

2013年7月24日。地元札幌へ。飛行機(国際線)に乗れるギリギリまで香港にいたので、この時点で、妊娠8ヶ月。すぐに病院に行きましたが、先生からは「確かに小さいけれど、まだまだ育つから大丈夫だよ。」と言っていただいたので、少し安心しました。

しかし、2013年9月3日。この日の検診で、ついに「胎児の発育がよくないので、計画分娩を視野に入れます。」と言われました。原因は、胎盤なのかへその緒なのか・・・詳しくは出してみないとなんとも言えないらしく、「胎児発育不全」ということで、9月9日には入院することに・・・。陣痛促進剤で、早めに出そうということになりました。

・入院一日目・・・子宮口を広げる処置
これは、痛いけどなんとか我慢できる範囲でした。ずっと下腹部が痛かったです。

・入院二日目・・・バルーンを入れる処置(痛すぎて断念)、その後促進剤投与
促進剤を打ちましたが、あまり効かずに終わってしまいました。

・入院三日目・・・バルーンを入れる処置、促進剤投与、陣痛
バルーンが痛すぎて、本当に辛かったです。促進剤も効いて子宮口は7センチに!!子宮をやわらかくする筋肉注射も打ちましたが、ここでお腹の子の心拍が急に落ちてしまい、促進剤はすぐに中止。香港から駆けつけてくれた主人と先生と、もう一度明日の出産スタイルを確認しました。わたしは自然分娩を希望してたのですが、もし、「今日のように心拍が下がりすぎたら、帝王切開のほうがよいでしょう。」とのことで、万が一の時の為に、書類にサインをしました。

・入院四日目・・・促進剤投与、破水、陣痛、出産!!
基本、促進剤は最大で3日間しか使えないようなので、今日絶対に出産!と決めて、お産に臨みました。助産師さんに足浴をしてもらったら、すごく気持ちよくてリラックスできました。そして、お昼ごろ急に破水し、一気に陣痛がやってきました。それまでのものとは比べ物にならないくらい痛い!!お腹の子の心拍がまた下がりそうになりながらも、必死に陣痛に耐えました。ようやく子宮口が最大になって分娩室へ移動。陣痛が遠のいた瞬間、力を振り絞って、歩いて移動しました。それからは無我夢中で、助産師さんたちの励ましやアドバイスどおりにいきみました。
そして、ついに、わが子の産声が聞こえました!!とにかく、産まれてきてくれたことに感謝&安心感で涙が出てきました・・・。へその緒を自分で切るか聞かれましたが、ビビリなのでやめておきました・・・。結局出てきた娘は、ちょっと小さいくらいで、その他は何も問題がなかったようです。

※こちらの病院でかかった費用は41万円ほどです。相部屋(4人)・母子同室と、少しだけ大変な部分はありましたが、母乳育児についてたくさん指導していただけましたし、ケアが手厚く、万が一の時のNICUもあり、安心して検診・入院・出産することができました。

とても辛く、痛い思いもしましたが、妊娠・出産は奇跡の体験でした。親ばかですが、今では娘が可愛くて仕方がありません。これから赤ちゃんを産もうとしている皆さん、赤ちゃんの生命力ってすごいです。不安なこともあるかと思いますが、楽しいマタニティライフを過ごせますように。

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