香港ママの出産体験記
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公立プリンセス・マーガレット病院での出産2
子宮内胎児発育遅延(IUGR)の疑いにより、40週を待たず38週にて、誘発分娩をすることになった。
入院日当日午前、ブロックHにあるA&Eの受付にて入院手続きを済ませ、産前病棟ブロックA、3階へ向かう。病院のパジャマに着替え、体重/血圧などを測定し、医師の診察を待つことに。
医師の診察後、午後14時頃に子宮口を開きやすくする薬を処方される。
夕方頃ナースより「薬の効きはゆっくりだと思うし、今晩はまだ子宮口も全開にはならないと思うから、朝までゆっくり休むように」と言われる。
夕食を済ませ、シャワーを浴び、病棟の消灯後は、陣痛がくるまで出来るだけ寝るように心がける。
明け方4時頃、規則的な痛みで起きる。ナースに子宮口の開きを確認してもらうが、まだそんなに開いていないとのこと。
しかし次第に痛みは増していく。ベッドで寝ているより動いている方が痛みがまぎれる気がして、廊下をうろうろと歩く。
午前7時半、朝食(オートミール粥とみかん)を食べたあと、子宮口のチェック。まだだと言われる。
午前9時半、医師による診察。陣痛が2-3分間隔になり、子宮口も少し開いて来たので、地下LG階の分娩室に移動。
分娩室では携帯電話が使えないとのことで、ナースに普通電話の子機を渡され、そこから夫に連絡。夫はLG階の待ち合い室で待機する事に。
モニターをつけ、陣痛の波がきた時に笑気ガス(Laughing Gas)を吸うように言われる。
痛みは強くなっていくが、まだ子宮口が完全に開いていないとのことで、笑気ガスを吸いつつ、痛みに耐える。
12時、分娩室の面会時間になり、夫の付き添いが許可され、入室。
胎児の頭が出掛かったところで、胎児の心拍が下がってしまい、鉗子分娩に変更となる。
その場合、付添人は一旦退室しないといけないとのことで、夫は外へ。
午後2時無事出産。赤ちゃんの体重を計ったりしたあと、再び夫入室、赤ちゃんと3人の写真をナースが撮ってくれた。
分娩室でしばらく休んだのち、産後病棟ブロックCへ移動する。
ミルク育児か母乳育児かを聞かれ、それぞれの部屋へ分けられる。
8人部屋でその日は満室だった。
午後6時、夕食の時間とともに、面会時間も始まり、一気に賑やかな病室となる。
食事は言われているほど悪くないと思ったが、同室の香港人ママ達には薄味らしく、ほとんどのママが家族の差し入れを食べていた。
面会時間は厳しく守られており、終了時間がくると放送で帰るように促される。
母子同室でなかなか休めず、明け方に様子を見に来てくれたナースがしばらく赤ちゃんを預かってくれる。
出産から48時間で退院となるが、退院手続きは患者本人では出来ないシステムで、夫に会計と処方薬を取りに行ってもらう。
医師、ナース、助産師などはプロ意識も高く、てきぱきとしており、安心して出産に臨むことが出来た。
身の回りのお世話をしてくれる付き添いのおばさんも親切にしてくれて、全体的に満足のいく出産/入院だったと思う。
公立プリンセスマーガレット病院 出産費用 350HKD
産前病棟
産後病棟にて夕食