インタビュー 香港ハンサムウーマンFile
File No. 14 クートニコフ 優子 さん
香港に来た経緯は、2000年にカナダ人の主人と日本で結婚し、主人の次の仕事先がサウジアラビア、台湾、香港などの転職候補がありましたが、一番条件がよかった香港に決め、同年夫婦で来港しました。
来港の半年後、栃木県事務所にご縁があり、3年勤務しました。
主人の休暇中に彼の故郷のカナダに滞在し、趣味だったウェブデザインを本格的に学ぶために学校に入りました。お休み明けに、香港に戻り、フリーランスのウェブデザイナーの看板を上げました。
2004年の初めに香港ママの便利帳設立と同時にウェブサイト作りのボランティアとして参加。
サンプルページを作ったり、徐々に顧客を増やし、在香港の日系企業を中心にウェブサイトを作っています。
他にも韓国やブラジルなどのお客さんもいます。
ウェブデザインという、好きなことを職業にできて、子どもができても在宅で続けられる点が私には合っています。
ただ、テクノロジーの進化は早く、常にアップデートしなければいけない厳しさがありますが、自分のペースで足りない部分を勉強しています。
フリーランスの自由さもある半面、責任の重さも実感しています。
20011ー2015年までは主人の博士課程の履修のためカナダのエドモントンに移住しましたが、カナダでも香港のお客さんと時差があるものの、継続していきました。
ただ、移住後2年間は半地下に住んでいたので、携帯の電波があまりよくなく、お客さんとのやり取りは大変でした。
2013年に待望の長女が誕生。
カナダでの妊婦生活、出産、産後も順調でした。妊娠中もヨガに行ったり、妊婦生活を楽しみました。
長女誕生の前に1回、後に1回流産を経験し、その時はつらかったものの、時間が傷を癒してくれました。もう一人欲しいとは思っています。
2015年、主人の香港での再就職先が決まり、再び香港へ。
第2の故郷に帰ってきた安心感があり、子育てと仕事と家事に忙しくしています。
親の視点で香港を見てみると、レストランについても子連れでいけるのか、遊び場所や、おむつ替えスペースなどをチェックします。近くに公園やプレイグラウンドもあり、子育てにも優しい街だと実感します。
※ぺスカタリアンの主人と出会ったときに、ドキュメンタリーを見て、飼育の仕方に疑問を持ち、結婚後私もぺスカタリアンになりました。友たちとシェアするときや外で食事する際、不便なこともありますが、家族や友人は受け入れ、尊重してくれています。劣悪な環境で飼育された家畜を食べる気になりません。周りの人に強要する気はありませんが、多くの人に事実を知ってもらい、より自然な環境で食用の動物が育てられることを願ってやみません。
※Pescatarian
ぺスカタリアンになったきっかけが「A Cow At My Table」というドキュメンタリーでした。
これをきっかけに、一時期、卵や牛乳も止めていた時期があったのですが、ちょっと大変すぎたので、肉の制限のみに落ち着きました。
このインタビューを読んだ方へのメッセージ 数年の滞在の方も、永住組も、毎日の香港での生活が楽しく、充実したものでありますように。 日本人が多いとは言え、国外での暮らしに、いろいろと不条理なことや、言葉・習慣の違いにより発生するストレスがあり、疲れている方も多いのではと想像しますが、そんなときは、日本では体験できないワクワクや美味しいものに焦点を当ててポジティブに。そして、ときには日本人コミュニティや友人・家族、便利帳を利用するなどして、悩みを溜め込まないようにしたいですね。いろいろなカギが便利帳には隠されていると思いますので、どんどん利用しましょう! |
10の質問
- 子どもの頃の夢はなんでしたか?
よくマイクのおもちゃを持って歌っていた証拠写真があり、小学校に上がってからも日本の歌番組が好きだったので、幼いころは歌手になりたかったかも、です。そのあとは、学校の先生。英語が好きになってからは、通訳や翻訳家になりたかったです。 - 思い描いていた理想、夢はどれか叶いましたか?
歌手はほど遠く、カラオケは20歳ごろから20年間一度も行っていないくらい離れています。学校の先生にもなりませんでしたが、塾講師と、香港へ来てからは日本語講師も体験したので、半分叶った感じです。通訳や翻訳も本業ではありませんが、OL時代に仕事の一部として、そしてアルバイトでやったことがあるので、これも半分叶った感じです。そう考えてみると、やりたいと思っていれば叶う、ということですね。 - 将来の夢はなんですか?
家族仲良く健康に楽しく暮らせたらいいなと思います。娘がもう少し大きくなったら、またいろんな国に旅行に行ったりもしたいです。私たち夫婦が(夫が)根っからの旅行好きなので、娘もすでに香港、カナダ、日本、ブラジル、フランス、アメリカ、メキシコに連れ回されています。
今は子育てで好きなウェブデザインの仕事の時間があまり取れませんが、とりあえず細々と続けて(続けることが大事)時間ができたらまた膨らませたいです。
あと、自分のブログをオンタイムで書くこと。1年〜半年遅れの穴にはまってしまい、なかなか追いつけません、、、 - ママとして心がけていることはなんですか?
たくさん共感してあげること。悲しいとき、うれしいとき、痛いとき、、、共感してあげると、悲しいことでもすごく安心とハッピー感が得らるのではないかなと思います。 - 女子として心がけていることはなんですか?
夫のアドバイスに従ってみること。夫が私のコーディネーターかもしれません。自分が買うものは値段や派手さが抑えめのものばかりになってしまうのですが、「え?これ?」と思って夫に従って着てみると、「あら、かわいい」。自分で勝手に引いてしまっている安全ラインを飛び出すことも大事だと思います。
あとは明るく、優しく振る舞う、でしょうかね。 - 子育てで一番つらかったことはなんですか?
すみません、生む前ですが、つわりが一番つらかったです(流産もあり、つわりを約3ヶ月 x 3回体験)。水がまずくて飲めない。歯を磨くのも気分が悪くなり、その度、オエっとなりました。
あとは産後、夫婦喧嘩がちょっと増えました。 - それをどうやって克服しましたか?
つわりは、寝てしまうのが一番。気分の悪さも寝てしまえば感じません。でも3ヶ月間、毎日寝てばかりもいられず・・・。次に気分の悪さを抑えられるのは酸っぱいもの。梅干しやすっぱ系キャンディーをたくさん消費しました(でも水が飲めないのに塩分ばかり摂ってしまい、それは問題だったと思います)。そのほかには処方された薬も飲みました。でもこれは高い割には気休め程度の効き目だと感じました。人によって効き目が違うのでしょうね。
喧嘩については、お互い忙しかったり、疲れていたりで、カリカリしてしまうことが多く、子育てに関しては「察してください」というのは無理だというのがわかり、言いたいことは言うようになりました。でも、言う場合も、優しい気遣いや言い方など、意識しないといけないですね。そうしないと、また喧嘩になります。苦笑 - リラックス法はなんですか?
チョコとコーヒー。 - 好きな音楽、カラオケでよく歌う曲はなんですか?
好きな音楽は、チャゲアス、ASKA、スターダストレビュー、Lucinda Williams。
カラオケはもう20年ぐらい行っていません。密かにギターがうまくなって弾き語りとかはしてみたいと思っています。ギターは押し入れで眠っています。 - マイブームな食べ物、美容法、本なんでも、おすすめを一つ教えてください。
ピーマンの種が肌にすごく良いと聞いたので、調理中にゴミとして出る種の部分だけ、捨てる前に一口食べてから捨てたりします。美味しいものではありませんが、特にまずいというわけでもなく、むしゃむしゃと。1人で得した気分になります。
<あとがき>
子育てと仕事をうまく両立しながら、頑張っている姿に元気をもらいました。
いつ会っても笑顔でポジティブ、柔らかくしなやかに生きるハンサムウーマンな優子さんが、次はどこへ進むのか楽しみです。