絵本から得られるもの
絵本を読むこと、読み聞かせること、こんなことをじっくり考えるなんて、ひまな人だろうと思われるかもしれませんが、世の中のお父さん、お母さん、または子どもに関わる人たちにどうしても伝えたくて、分かりきったことかもしれませんが、時間を割いて読んでいただけたら、とても嬉しく思います。
プロフィール :
横井ルリ子さん 教育者教員経験を活かし、個人教授という立場で長年教育に携わる。現代の教育に疑問をもち「母のクラス」「こころのクラス」など独自の教育法を実践。最近は、読み聞かせ、読書、作文など国語教育にも力を入れている。在港16年。
お手紙
2007年5月16日、キャンプへ行く約束をしているSくんから、私宛てに一通の手紙が届いた。4月から指折り数え、とても楽しみにしているキャンプ。当日の天気を心配して、こんな手紙をよこしてきた。
待ち遠しい気持ち、あの*『お手紙』を思い出す。
今は何でも、メールや電話で済ます時代。子どもも大人もみんな待つことを知らない。だから我慢できずキレるのだ。
世の中のお父さん、お母さん、そして先生たちよ。
『キレ防止』に手紙を出す習慣を子どもたちに身につけさせてみませんか。ゆったりと流れる時間があなたをやさしくしてくれるはず、お試しくだされ。
2007年10月9日の日記より
*『お手紙』アーノルド=ローベル作・絵
みき たく訳
小二国語教科書 光村図書(二下)