インタビュー 香港ハンサムウーマンFile
File No.2 小堀 淳子 さん
花好きの母の影響で、庭には季節の花があふれ、部屋にはいつも花が飾ってある環境で育ったため、小さい頃から花が好きでした。大人になって華道(草月流)を10数年習いましたが、途中でイギリス式のフラワーアレンジメントに出会い、その魅力にとりつかれてしまいました。フラワーアレンジメントの教員資格を取り、さらに花に関わる仕事がしたくて当時勤めていた会社に突然辞表を出し、老舗の花屋、ゴトウフローリスト(六本木)で広報として働かせてもらいました。
その後2004年に主人の香港赴任に同行し来港。出産後育児も少し落ち着いた頃、2009年にフラワーアレンジメントの教室を始めました。友人に勧められてスタートしたサロンも、その後口コミで生徒さんの輪が広がりたくさんの方に来ていただくようになりました。レッスンはフレッシュフラワー、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーから毎月テーマを決めて行っています。グリーンや白などで構成したシンプルでスタイリッシュなデザインやシックな色合いのものをよく取り入れています。
最近はインテリアショップやキャンドルショップと手を組み、お店の商品と花のギフトセットや店頭ディスプレイ用の花の製作など、レッスン以外の新しいことにも挑戦しています。
近い将来、書道家の母とともに、「書と花のコラボレーション」というようなテーマで展覧会を開きたいと思っています。
また、娘と同い年の友達のために作った日本語プレイグループ「petit monmon」。こちらも同じく2009年、子供たちが3歳前後の頃に始めました。月に1回、娘が7歳になる今もメンバーも変わらずずっと続けています。絵本の読み聞かせ、歌、工作、そして子供たちの大好きなお料理の時間や体育館で体を動かす時間など2時間目一杯活動しています。季節や行事に合わせて子供たちにもフラワーアレンジメントも体験してもらっています。(こちらのクラスは現在満席です。)
他に週1回、2歳、3歳、4歳のクラスも開講しています。
ちなみによく聞かれる「petit monmon」の意味は、「小堀」の小をフランス語で読んでpetit、堀は夫いわく関西弁で「モンモン」というそうで(?)その二つを強引に(笑)合わせて「petit monmon(プチモンモン)」となりました。
10の質問
- 子どもの頃の夢はなんでしたか?
小学校の作文には「学校の先生」と書いていましたが、いつもうちに帰ると母がいるというのが嬉しかったので、子供ながらにそういう母のようにうちで何か教えることができたらと思っていました。 - 思い描いていた理想、夢はどれか叶いましたか?
どうでしょうか。母もいつも家にたくさんの人を呼んでレッスンしていたので、似たような感じのことはできているかなあと思っています。 - 将来の夢はなんですか?
世界中の花市場を回ってみたいです。 - ママとして心がけていることはなんですか?
いっしょに、いっぱい話す、いっぱい歌う、いっぱい笑うですかね。あとはできるだけ手をつないで歩きながらいろんな話をする、なんて感じです。あまり心がけてないですね。 - 女子として心がけていることはなんですか?
女子としてはどうでしょうか(笑)?母として妻として健康第一ということで、できるだけ素材にこだわった食事を作るようにしています。朝は土鍋で炊いたご飯と昆布やしいたけからとっただしの味噌汁を作る、といったとてもシンプルなものですが。 - 子育てで一番つらかったことはなんですか?
子供が1歳を過ぎてから毎年肺炎で入院していました。小さい体で苦しそうにしている姿が辛かったです。元気でいてくれるのが一番ですね。 - それをどうやって克服しましたか?
- リラックス法はなんですか?
週1回の家族での乗馬でしょうか。リラックスとは全く逆で緊張感いっぱいですが、すべてを忘れて(笑)コーチに怒られながら必死で乗っていると、終わった後がとても心地よいです。 - 好きな音楽、カラオケでよく歌う曲はなんですか?
ワルツが好きです。娘にもたくさん聴かせて、今回ピアノの発表会で「花のワルツ」を選びました。 - マイブームな食べ物、美容法、本なんでも、おすすめを一つ教えてください。
マクロビの教室で習った「ラー油」がとてもおいしくて、上環の乾物屋さん街や日本各地から材料を取り寄せて、「マイラー油」作りにはまっています。
〈あとがき〉おっとりしているイメージがあったのですが、お話を伺うと一度決めたら思い切りのいい行動派だと知りました。普段は大和撫子、いざとなると男前。しなやかな強さを感じました。一度参加したレッスンでは、春がテーマでしたが甘くなり過ぎない大人っぽいお花のセレクトが印象的でした。生徒さんからは「センスが飛びぬけていい!」というコメントが多かったです。