ちゅったんの香港おばば
マミーと私、ときどき愉快な親戚たち
C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。
牛よ、さらば!
2010年はとっくに明けてるけど、中国人家庭の我が家は旧暦ベースなので、まだぎりぎり牛年。
西暦の新年はものすごくあっさりスルーで、旧正月がここ本番。
いくら外国人でのんびり主婦やってる私でも、旧正前の2週間ばかりは大忙し。
毎年やることは同じなんだからもっと日頃から、片付けとか買い物とかしておけばいいんだけど、直前にならないと盛り上がらないのだ。
年末のやることリスト
- カーテン、ソファーカバーのクリーニング
- 利是のお金の両替
- 大掃除!
- スリッパ、靴、玄関マットを買う
- 年始の挨拶の手土産を買う
- 果物(オレンジ、りんご、葉っぱがついたミカン)を買う
大晦日にやること
- 花を買う
- 玄関マット、スリッパを取り替える
- シーツを取り替える
- 元旦に食べる精進料理を作る
- モップがけ
- 輝春(縁起がいい4字熟語)を赤い紙に筆で書く
大掃除とか日本の年末の感覚に近いですね。
でも、靴だけは年明けに買うのはタブーなので、子どもの靴は必ず年内にマミーが買ってくれる。
靴の広東語の発音は「ハアーイ」、これが「ハアーッ」っていうため息を連想させることから、新年に靴を買うのは幸先が悪いということらしい。
マミー曰く、迷信じゃないんだって。
ある年、3番目の息子がマミーの忠告を聞かずに、正月に新しい靴を買ったら、その年病気になったり、災難続きだったそうだ。
このテのジンクスは外国人には全く通用しないけど、すっかり慣れました。
ここ数年、マミーは唯一独身の息子の家で年末年始を過ごすので、私が年越しの準備をやってます。
今日は大晦日、年末やることは一通り終わったので、これを書いてます。
後は当日リストをこなすだけ。
ヨメ、ガンバレ。
数時間後には、ピカピカのれっきとした虎年をにぎやかに迎えられますように。