ちゅったんの香港おばば

つらい時もその気持ちを受け入れよう


ちゅったんの香港おばば

マミーと私、ときどき愉快な親戚たち

C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。

 


つらい時もその気持ちを受け入れよう

2019年は社会運動で香港の自信は大きく揺らぎ、2020年新型コロナの災いが世界中を覆い、今まで普通にできたことができなくなった。一番辛かったのは日本に行けず高齢の母に会えないことだ。

もちろん、新型コロナで家族を失ったり、感染し治療で苦しんだり、職を失ったり、もっともっと辛い立場の人がいる。
それに比べたら私は生活の不便・不自由があるものの、失った物はない。だからと言って、自分の辛い気持ちをなかったことにはできない。辛い時には、辛いんだと認めよう。以前参加したワークショップで、感情に優劣をつけず、まずはその気持ちに気づき、そのまま受け入れることを教えてもらった。別に人に言う必要はなく、心の中で自分の感情を受け入れるだけでもいいし、日記に書いてもいいと思う。本音を言える友達に話すこともいいだろう。

一時期、夕日を見るたびに故郷が恋しくて涙が出て来た。その時ふと先祖の眠る墓地が思い浮かび、御墓参りしたいと思ったことが自分でも意外だった。お盆に御墓参りをするのは子孫の義務だと思ってやっていたけど、実はご先祖様に力をもらっていたんだな、と今気づいた。新型コロナで多くの命が奪われ失ったものも多く、試練はまだ続くだろうけど、新しいコミュニケーション方法や様々な気づきもあった。足元に落ちている小さな気づきや感謝を握りしめて進んで行こう。

Jan 9, 2021

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