ちゅったんの香港おばば
マミーと私、ときどき愉快な親戚たち
C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。
一応新年
新年明けましておめでとうございます。
でも、我が家では毎年のことですが「新しい年がやってきた~!」という高揚感ゼロ。
香港は言わずと知れた旧暦の世界。
1月は我が家にとって旧正月の序章、さあさあ春節の準備しなくちゃね~って感じです。
大晦日、紅白は見ました。
でも、どっぷりローカルっ子な長女は「これ見たくない、いつものドラマ(ローカル)見たい」と言ってもう一つのTVのある部屋に行ってしまった。
年越しそばは我が家の恒例。
今年はエビ天も揚げました。
行く年来る年の除夜の鐘も遠い世界、残念ながらしみじみできません。
香港で旧正月と言えば、赤、赤、赤、とか 金 金 金のどっちかで騒々しいぐらいにぎやかと相場が決まっているので、「日本の元旦の厳かなものなの」と何度説明してもマミーは「何で???」と不思議そう。
おせち料理は、出来合いの物を買ってきて盛り付けただけ。
黒豆もなます(これは作った)も子ども達には不人気。
そういえば私も子どもの時はおせちが嫌いだったな。
お雑煮も大晦日から出汁とってがんばったけど、味わって食べてるのって私だけ?
お餅も雑煮に入れたり、いそべ巻きやきなこなど私一人ウキウキして作ったけど、その後デザートで作ったローカル産の冷凍の餡入り白玉の方が好評だったりして、お母さんはご機嫌ナナメです。
かなり空回りなお母さんですが、子どもたちに日本文化を継承するためにしつこく毎年続けます。
お正月らしい遊びもやっておこうと思い立ち、凧揚げをしようとしたけど香港では公園などは凧禁止なんですね。
そう言えば以前裏山で凧揚げしている人を見たので、山に行ったけど無風状態で失敗。
来年は浜辺で凧揚げしようとオットと珍しく意見が一致しました。
次女に長女の七五三の時に買った着物を着せたら少しはお正月気分になってきたぞ。
一番子どもたちが喜んだのは、日本のお婆ちゃんからのお年玉!
日本のお金が入っているので、夏休みの一時帰国までお母さん預かりです。
元旦は祝日ですが、2日からしっかり学校。
次女の幼稚園に至っては何と31日も登校日でした!
そういえば長女の友達からWatsapp(私の携帯)でハッピーニューイヤーのメッセージがたくさん届いていました。
これって元旦の朝、郵便受けを開ける時ワクワクしたアレと一緒なんだろうな。
クラスの友達ばっかりで意外な人からは来ないんだけどね・・・。
正月からテンションが低いコラムですみません。
オットやマミーは香港人だからわかってもらおうなんてハナから思ってないけど、娘たちは日本人だ!と思い込んでいたけに香港で育った土着民だったという事実を突きつけられて、ちょっと寂しいのです。
そーゆー私も日本の日本人から見たらかなり香港人かもしれません。
今年もよろしくお願いします。