ちゅったんの香港おばば

夫の株が上がる


ちゅったんの香港おばば

マミーと私、ときどき愉快な親戚たち

C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。

 


夫の株が上がる

皆さま、恭喜発財!青春常駐!大吉大利!

香港生活が長くなり、旧暦の年が明けてやっと新年の実感が沸きます。
旧正月は一時帰国も旅行もせず、香港で家族と過ごすのが我が家の習わしです。
今年は青森の母も加わり、一層賑やかで楽しい旧正月でした。
新暦のお正月は私が一時帰国し、母と過ごしました。
高齢になり、海外旅行は行かないからとパスポートも返上した母ですが、足の故障を香港のあるドクターのところで治療してしてみたら?と提案したら、翌日にパスポート申請、1週間後に受け取り、私がこちらに戻る時に一緒に香港に来ました。
母の即断即決に驚きです。

オットは母の来港に大賛成。マミーも大歓迎。
これは本当にありがたい。
母は長女・次女の産後に香港に来て2週間ほど滞在したことがありましたが、今回は1ヶ月半の滞在。
その期間ストレスなく過ごせるか少し不安でした。
でも、結果的には、そんな不安は杞憂でした。

母を待ち構えていたのは、集まりや宴会の嵐。
1月は母の誕生月。
次女小Sも1月生まれ。
県人会、次女小Sの誕生会、お友達2人も1月生まれで次女・母と一緒に合同誕生会、母の誕生会。
母の歓迎会、年越しランチ、年越しディナー、お年賀の集まり、新年ディナー
と畳みかけるようにイベント目白押し。
賑やかなことが大好きな母は終始ご機嫌。
ファミリー麻雀も孫に指南されながら楽しんでました。

夫の株が上がる

特にハイライトは、お年賀の集まりでのお年玉の利是(ライシー)配り。
年長者からもライシーを配ります。
マミーは準備に抜かりがないので、母の分までライシーのお金を新札に両替し、ライシー袋まで用意してくれてました。
20人分配るので、私が母の横についてアシストしますが、途中で帰る人や遅れてくれる人もいて「もう配ったっけ?」と確認しながら、何とか無事に渡し終えました。
義理兄たちからもライシーをもらい、「こんな年になってお年玉をもらえるなんて」と大喜びでした。

今回、母が一番関心したのは、オットの気遣いだそう。
まめに挨拶、優しく声かけをし、足が悪い母が立ち上がると即座に手を添え、「大丈夫。ゆっくり、ゆっくり」と微笑む。
そして極め付けが「オカアサン、ここを自分の家だと思って気を遣わないでください。オカアサンがまた香港に来てくれて夢のようです。」
カタコトの日本語がまた健気さを印象づける効果もあるのかしら。
オットの株が急上昇。
そして私が家事の場面でオットにあれこれ指示を出すのを見て、母がハラハラ。
掃除機をかけるオットに申し訳なさそうな顔をしているし、蝦の塩釜蒸しで使った塩を「綿棒で叩いてサラサラにして」と私がオットに頼んだら、「どうしてこんな肩のこるような作業を旦那様にさせるの!」と母に叱られました。
いずれにしろ、娘が優しい伴侶に巡り会えてよかったと安堵してくれたようで、めでたし、めでたし。一方、人使いが荒い娘に呆れたのも事実だろうな。

夫の株が上がる

平日の銅鑼湾の交差点の人ごみを見て、「まるで初詣みたいね」と人口密度の高さに改めて驚き、香港人のしゃべる音量・スピード・勢いに圧倒されながらも香港らしさを体感していました。
オカアサン、また香港に来てね。

Feb 13, 2019

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