ちゅったんの香港おばば
マミーと私、ときどき愉快な親戚たち
C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。
お年玉
香港にも日本と同様にお年玉をあげる習慣があります。
というかお年玉の習慣は中国から伝わったのかもしれませんが。
新年と言っても旧暦で、西暦の新年は普通の祝日としてあっさりしたもの。
お年玉を広東語では利是(ライシー)と言います。
このライシー、日本と違うのは大人でもあげたりもらったりするところ。
未婚の人は何歳でももらえます。
上司、ボスから部下や従業員へ未婚でも既婚でもあげます。
ウォッチマンにもあげます。この時ばかりはみんなニコニコサービス満点。
お稽古事の先生にもライシーかチョコレートなどお年始の贈り物をします。
お母さんからも幾つになってももらえますが(小額)、年越し前にまとまったお金(大金)をあげています。
主人は末っ子なので兄たち夫婦からももらえます、もれなく私もウッシッシ。
中身はその間柄や力関係によって異なります、もちろん懐具合にも。
ちなみにうちC家は親戚の子供は1人につき50ドル×2(夫婦で二封1セット)、ウォッチマン20ドル×2ずつあげます。
もっとリッチな人は一封100ドルの人もいるし、500とか1000なんて人もいるかもしれませんね。
夫のいとこで唯一独身の中年男子がいるのですが、夫とは同い年なのに私たちはライシーをあげなくてはいけないので内心早く結婚してくれないかな~とブツブツ言いながらライシーを準備していました。
でも、よく考えたら彼が結婚したら彼のライシーはいらなくなるけど、結婚のお祝い、赤ちゃんが生まれたら出産祝い、子供たちに毎年ライシーをあげなくてはなりません。親戚間のお祝いとなると数千ドル単位。
毎年のライシーぐらい安いもんだ。
幸い?彼は独身ライフを心底エンジョイしているみたいだし、私たちもまとまった出費が抑えられるので、みんなハッピー。
でも、彼のママだけは「早く孫の顔が見たい~!」と嘆いています。
嫁もまだなのに。。。。