ちゅったんの香港おばば

キンキラキンにさりげなく☆


ちゅったんの香港おばば

マミーと私、ときどき愉快な親戚たち

C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。

 


キンキラキンにさりげなく☆

香港は至る所に貴金属店があり、18金より純金に近い24金の商品がショーウィンドーに光っているのをよく見かけますよね。
香港では結婚や出産のお祝いはゴールドの装飾品と決まっているので、いつの時代も金製品の需要は高いのです。

結婚前、誕生日やバレンタインデーに24金のブレスレットやピアスをもらってもシルバーアクセサリーの好きのワタシは身につけることは稀でした。
オットとの結婚が決まった時、こちらにも結納のような儀式があったようですが、私は外国人なので省略してもらいました。
香港式にしても日本式にしても面倒そうなので・・・根っからの面倒くさがり屋のワタシ。
でも、マミーは他の4人のお嫁さん(うち1人離婚)にも結婚前に贈り物をしているので同等の物を私にと内緒でオットと相談していたそうです。
オットは断固「ちゅったんはゴールドはつけないから絶対ダメ!」と言い、マミーは「つけるとかつけないじゃなく、ゴールドは財産お金と同じだからゴールド!」
香港では子沢山の象徴の豚ちゃんとか夫婦円満のオシドリなどのデザイン、それも冗談みたいにデカいネックレスも珍しくありません。

結局マミーからはなぜかダイヤのピアスをもらうことになりました。
でも、現物をジャジャーンとくれるわけではありません。
マミーの馴染みの貴金属店へ行き、ピアス用とリング用(エンゲージリング)のダイヤを一つ一つ選びます。
そんなのプロじゃないんだからどう選べば良いのか見当もつかない私をヨソにマミーはひたすら目を皿のようにしてダイヤの粒がたくさん入ったトレイを見て、「これとこれが透明度が高い、私はピンクっぽいのや黄色がかったのはダメ!」ときっぱり。
石を選んだら、次はデザイン。
ピアスはシンプルにホワイトゴールドの台で。
リングは、当時流行っていたティファニー風に。
こちらはホワイトゴールドより硬いプラチナにしてもらいました。
選んだ後もじーっと石を眺めているのでその理由を聞くと加工の段階で石をすり替えられないように目に焼き付けてるのだそうだ。
そういった意味で信用おけるお店を利用するらしいのです。
内心、プロが悪意をもってやれば騙されても気づかないと思うんだけど・・・。
仕上がりはこちらの希望どおりで満足でした。
(TSTのお店でしたが地価高騰のためリタイアしてしまったようで今年になってお店が見つからず)

結婚式当日、儀式の中で中国の花嫁衣裳をまとった私がマミーや兄嫁たち、親戚と一人ずつお茶を献杯し、一人ずつゴールドのブレスレットや指輪、ネックレスなどを着けてくれます。
もうジャラジャラ状態です。
それは今も大切に保管しています。
お金と一緒だし、将来娘が結婚するときにもたせてあげたいので。

そして子どもが生まれると満1ヶ月でお披露目パーティーを開き、ここでもまたお祝いでキンキンキラキラでございます。
お誕生日毎にマミーが孫にやはりゴールドのブレスをプレゼント。
ありがたや。

つい最近もオットが「ゴールド苦手でしょ?だから今年もシルバーのピアスを選んだよ」と寝ぼけたことを言うので、「ゴールドは財産、シルバーはアクセサリー、ゴールド大好きって今まで知らなかったの?ゴールド大歓迎よ」の言葉にオットあんぐり。
陰で「ゴールドが嫌いな人がいる訳ないのにね~」とマミーとの笑い話のネタにされているとはオットは露知らず。

結婚した11年前よりゴールドのレートが上がっているので、ニンマリ。
でも、お祝いを買う時もレートの上昇で出費がかさむのはしょうがないか・・・。

キンキラキンにさりげなく☆ キンキラキンにさりげなく☆

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