ちゅったんの香港おばば
マミーと私、ときどき愉快な親戚たち
C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。
ダーリンは心配症
私のオットは時間以外は几帳面、ワタシ大雑把。
オット心配症、ワタシ楽天家。
オット最近抜け毛多し、ワタシ髪とりあえず維持。
オット白髪多し、ワタシ白髪2、3本。
私が思うに、オットの髪のダメージは余計なことを心配しすぎるからだと思います。
ここ数年の心配事は、宇宙人に地球が占領されることだったり、今ちょうど話題の都市伝説マヤの終末期。
マヤ伝説は今月の21日、3日間太陽が昇らず水や電気が止まる、と言ってせっせと食料を買い込んでいるのに、まだ足りない気がすると言って買っても買っても不安なようです。
宇宙人の話も予言もいつものことだけど、バカだな~と思いつつ心配する姿が面白いと思うモノ好きな嫁です。
今日は予言が数日早まって帰りに停電になったら困ると言って、懐中電灯をカバンに忍ばせてました。
街灯もない道で懐中電灯を持っていたら、強奪されるかもしれないな~なんてそんな心配までしています。
心配事が泉のように湧き出てくる体質なのか?
兄4人にも、不測の事態に備えるように訴えてますが、誰も信じません。
マミーに至っては、ホントにそんな予言信じてるの?とバカ呼ばわりです。
でも、オットはめげずにとりあえず水やカップ麺をマミーの家にこっそり置いていました。
青森のオカーサンにも食料や水を蓄えるように電話しろってしつこいのです。
賞味期限の切れた食品を処分するのが一時帰国の大事な仕事なので、賞味期限さえ気にしなければ食べ物はいっぱいあるから心配ないし、冬なら雪があるのでそれを溶かせば水は何とかなるので言ってません。
母はいつも世界が終わってしまうのに自分だけ生き延びたら悲劇だ!と断言しているので、言っても無駄。
オットの家族への助言は空回りだけど、備えあれば憂いなし!
オットも21日が過ぎたら、何事もなくてあんなバカなこと言ってたっけって笑いたいと言ってます。
娘2人がクリスマスパーティでの出し物を検討中の横で、今年のクリスマスはたんまり買った缶詰でも食べようか?という提案が。
やだ~!せめて非常時用に買ったイワタニのカセットコンロで鍋にしようよ。