ちゅったんの香港おばば

マミーの結論


ちゅったんの香港おばば

マミーと私、ときどき愉快な親戚たち

C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。

 


マミーの結論

別居しても相変わらず週の半分は「きっとやってくる~♪by天童よしみ」。
今日はマミーがソファーに腰を下ろすなり、今朝ラジオで聞いた話で盛り上がる。

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あるカップルの結婚披露宴。
始まってすぐお約束のスライドショー。
2人の生い立ち、出会い、結婚までの軌跡を写真で紹介する。
ほのぼのと和やかな雰囲気の中、突然スクリーンが黒い画面に。
一転して一糸まとわぬ男女が絡み合う映像が映し出される。
会場は呆然。
一瞬、その男女は新郎新婦で編集の手違いでこんな写真が紛れ込んだと思いきや、次々と映し出される写真の女性は新婦じゃない!!
なんと新婦の介添え人をつとめる親友の女性。
場内、騒然。
そこで明るくなって、新婦がマイクで
「今日のパーティーはこれでお開きです。
皆様、お帰りの際には、ご自分のご祝儀をお持ち帰りください。」
平然とのたまった。

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この話を聞いて、新郎と親友の裏切りより、新婦の復讐プランの怖ろしさだけが印象に残った。
新郎はきっと独身最後の火遊びだったに違いない。
それにしても相手が婚約者の親友って、ヒドイ。
そんな濡れ場を録画するなんてバカ!
でも、その写真を見つけても取り乱さずに何食わぬ顔で結婚式の復讐プランを練る新婦の冷徹さ。
新郎は、親戚、友達、仕事関係、親しい人たちの前で大打撃を受ける。
なんだか新郎に同情してしまう。

マミーは
「まだ食事も無駄になっちゃうし、ご祝儀も入ってこないし、大損だ。いっそ、その浮気相手の新婦の親友とその場で結婚すれば、よかったね。」
オット
「お互いただの遊びの相手だろ。結婚するなら話は別だよ。」
と、3人であーだこーだと盛り上がる。

マミーがハッと悟ったように
「ご祝儀、返してもらってもお祝い小切手だったら、受取人しか換金できないから無駄になっちゃうね。これからはご祝儀はキャッシュにしよう!」

この話から得た教訓は、「ご祝儀はキャッシュで」という結論に至った。

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