ちゅったんの香港おばば

マミー的家庭料理


ちゅったんの香港おばば

マミーと私、ときどき愉快な親戚たち

C家に嫁いで18年。オットは男ばかりの5人兄弟の末っ子。実の娘のように可愛がってくれるマミーとの関係は良好。あまり親しくない人からは「香港おばばと同居大変でしょ」と同情されるけど、この異文化交流を楽しんでます。マミーのほうがよっほど気を遣っているようです。マミーは、(ときに度を越した)世話好きで、変なところに潔癖で、義理人情に厚く、せっかちで、記憶力がよく、歴史好きで、料理嫌いで、かなり頑固で、行動力のある人だ。男に生まれた方が幸せだったかもしれない。面倒見がいいので、80歳を超えても息子たちの家族のために世話を焼いている。そのせいで、うちの家族は兄たち家族のトラブルにいつも巻き込まれている。香港では家族の付き合いが濃いので、それもしょうがない。そんな日常のエピソードを、気まぐれに連載しています。

 


マミー的家庭料理

マミーは料理が嫌いなので、レパートリーは少ない。

少ないけど、ちょっとだけこだわりはある。

例えば、葉野菜は手でちぎる。

包丁できるより味がしみやすいんだって。

これは私もやってる。

人参、大根、レンコンなどの根野菜の皮は包丁の背でこそげる。

私はピーラーの誘惑に負けて、実行せず。

肉は冷凍ではなく、その日に食べる分だけ肉屋さんで「ここ」って指差して好きな部位を買う。

これ結構買い物が大変なので、私は肉屋さんでは買うけど、それを冷凍もしてる。

調理法は、大体が

①蒸す
②ゆでる
③炒める
④煮込む

の順に多い。

揚げる、焼くは体に熱気(いっへい)がたまりやすので、滅多に家で作らない。

確かにカリカリしてるものは香ばしくておいしいけど、よく噛まなくちゃいけないし、のどを通るときも粘膜を傷つけやすいのかな?消化にも時間がかかるしな~と年とともに実感。

ただし、揚げ物でもタレやとろみあんがかかってたらOKなんだそうだ。

その原理でいくと、日本の焼き魚も大根おろしと一緒に食べると熱気は抑えられるはず。

蒸す、は慣れるととっても簡単。

日本みたいに蒸し器とか大げさではなく、中華鍋にステンレスの鍋置きにみたいな台を置き、水を入れて沸騰したら、皿にのっけた鶏とか魚とかを入れ、ふたをして15分とか20分とか蒸す。

蒸しあがったら、好みのタレをかけてできあがり。

蒸し料理のいいところは、オーブンと一緒で台所にはりついていなくてもいいところ。

それに冷めても肉や魚がやわらかい。

ゆでる、は主に葉野菜。

沸騰したお湯に塩と好きな油(うちはキャノーラ油)を入れてゆでて、オイスターソースをかけるだけ。

うちは野菜と言えば、こればっかり。

菜心は茎は繊維が硬いので、葉をちぎってから、茎の硬いところを剥いでゆでると格段においしくなります。

中華のイメージって脂っこい、こってりしてるだけど、家庭料理は蒸す、ゆでるがメインなので、意外とあっさりだと思います。

も~ちょっとお料理上手な香港人に料理を教わってレパートリーを広げたいな~。

私の周りの香港人は、食べるほうが得意な人ばっかりで、作るほうは人任せ(外食だったり、アマさんだったり)。

!突然ですが、ワンポイント広東語
おいしいは、「好食(ホウセッ)」
おいしそうは、「好香(ホウヒョ~ン)」
決して、直訳的に「好似好食(ホウチーホウセッ/おいしいみたいだ)」と言ってはいけません。
私が広東語を覚えたてのころ、よくこれを言って反感を買ってました。
香港人からするとこの言い方だと「見た目はおいしいそうだけど、、、、」とケチをつけてるように感じるらしい。
日本人はビジュアルから、中国人は香りから料理を楽しむという違いがわかりますね。

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