不妊治療

香港不妊治療体験記04


不妊治療

筆者: 不妊治療を経て2児(双子)の母

For Mumsの「健康」カテゴリーに「不妊治療アンケート回答」もありますのでご覧ください。

 


香港不妊治療体験記04

④ 「治療再開~あっと言う間に体外受精へ!」

仕事と言っても毎日定時にきっかり帰るというお勤めを始めて数ヶ月、かなり暇だったのもあってダンナと「この先、治療どう しようかねぇ」という話をしました。すると、ダンナは「精子の検査でいったセントラルのラボの隣にクリニックがあったんだけど、そこをあたってみれば?」 と言うではないですか。仕事がセントラルなため、セントラルなら仕事中でも通えるということでこのクリニック、「Women’s Clinic」(Rm 318, Central Build, 3 Pedder Street, Hong Kong, Tel:2523-3007)の電話を調べて電話してみました。受付の方と「不妊治療を受けたい」という話をしたところ、「Leong先生がいいですか、 それともDoo先生がいいですか?」と聞かれ、「お二人はどう違うのですか?」と聞いたら「診察料が違います」と、とても香港らしいお答えが帰ってきまし た。このとき、Doo先生というお名前に聞き覚えがあったので、「もしかして先生方はサナトリウムでも診察してらっしゃいますか?」と聞いたら二人ともい らっしゃってるとのこと。そこで卵管の働きについて説明してくれたLeong先生にお願いすることにしました。

ちなみに、Leong先生はサナトリウム病院のIVFセンターの責任者のような立場の方で、ずいぶん後になって知ったのですが、アジアで始めて試験管ベビーに成功した「アジアIVFの父」と呼ばれる著名な先生だそうです。このため、診察料もかなり高く(当時は初診料が 1,000ドル、診察料が800ドルだったはずです)、かつとにかくお忙しい、というデメリットがあります。ただ、①質問をすればちゃんと答えてくれる、 ②型どおりの治療を繰り返すのではなく、失敗するたびに違うやり方でトライしてくれる、ということで我が家はこの先生方にすべてお任せしました。なお、 Leong先生とLeong先生よりはかなり若くて「弟子」的存在のDoo先生はチーム的に動いており、Leong先生が香港にいらっしゃらないときなど はかわりにDoo先生が診てくださるため、メインの先生がLeong先生であってもDoo先生にお世話になることはかなりありました。余談ですが、この Leong先生のところで修行(?)なさった女医さんChristine Choi先生は独立して「Care for Women」というクリニックをセントラルに開業なさっており、ここでも不妊治療は受けられます。この女医さんは本当に丁寧に診察をしてくださる方で、私 たちも一度だけこの先生にあたったのですが、本当に親身になって説明してくださったので、「あっさり」型の先生よりも「優しい先生」がいい方にはお勧めの先生です。

さて、初めてこのウィメンズクリニックに行ったとき、「実はサナトリウムで卵管造影までお世話になったのですが」と申し上 げると、先生は早速サナトリウムから私の資料を取り寄せた上初診料もチャージせずで、完全に「続き」の形での治療再開となりました。そして前回の卵管造影 に少々不満があったことを言うと、「ではもう一度」ということで今度は超音波を使用しての卵管造影となりました。これは一般的に行われているとおり、風船 のようなものに水を入れて子宮内で膨らませ、これを破裂させて水が卵管に通るかどうかを見るものでした。日本でこれを経験した知人に「痛かった」と聞いて いたのでかなりドキドキでしたが、生理痛程度の「イテテテテ」という痛みだけで終わりました。この結果、やはり完全に「卵管には異常なし」ということで、 次は排卵誘発剤を少し使用しての人工授精へと進みました。ところが「きれいになった卵管」の成果もなくこれもあっけなく失敗に終わってしまいました。

Leong先生によると、このまま人工授精のトライを続けてもいいけれど、自然の形で数回、誘発した形で1回トライしてだめだったため、先生としては体外受精へと進むことを勧めるとのことでした。さすがに体外受精ともなるとかなり大掛かりなことになるため、不妊治療経験者の 知り合いに聞いてみたところ、彼女は人工授精を9回も繰り返した後で体外受精に進み、体外受精4回目でやっと成功したため(当時は体外受精5回目の二人目 のお子さんを妊娠中でした。彼女はその後もう一度体外受精をして現在三人のママです。)、「9回もするのはやっぱり年齢的に時間の無駄だった。この先すぐに成功するかも分からないし、3回やってだめなら次に進んでもいいと思う。」ということで、私たちも先生に勧められたとおり体外受精へと進むことにしまし た。初めてサナトリウムを訪れてから間に数ヶ月お休みを挟んだにもかかわらず約10ヶ月であっと言う間に体外受精への挑戦がスタートしました。

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