不妊治療

香港不妊治療体験記01


不妊治療

筆者: 不妊治療を経て2児(双子)の母

For Mumsの「健康」カテゴリーに「不妊治療アンケート回答」もありますのでご覧ください。

 


香港不妊治療体験記01

これはあくまでも執筆者本人の体験に基づいて書いたものであり、必ずしもこれが香港で受けることのできる不妊治療のすべて ではありません。また、香港での不妊治療は日本とはずいぶん姿勢もやり方も異なるようです。日本ですでに治療を受けていた方にはかなり違和感を感じる内容 があるかと思いますが、不妊治療は「サイエンスよりもアートの部分が大きい」といわれるくらい、先生によってアプローチが違うということで参考として読ん でいただければ幸いです。

 

① 「もしかして不妊?~検査のつもりがいきなり治療!」

結婚して1年。のほほんと楽しく専業主婦生活をしていましたが、別に避妊をしていないのに子供ができないことを不思議に思 い、ある日ダンナに「ちょっと検査でも受けようかしら。年も年だしねぇ」と軽く言ってみたところ、「いいんじゃない」と、これまた軽い返事が返ってきまし た。といったところでさてどこに聞けばいいんだろうと考えたところ、昔、知り合いから香港では結婚前に子供がちゃんとできるかどうかなどを「結婚前診断」 といって調べてくれる政府の機関があって、ここでは不妊の相談にも応じてくれるらしいと聞いたのを思い出し、そのときに聞いていた香港家庭計画指導会(The family planning association of Hong Kong)に電話をしてみました。とこ ろが、その時点で不妊の専門の先生とのアポイントがとれるのは4ヶ月先とのこと。電話をした段階ではかなり軽い気持ちだったのが「4ヶ月待たなくてはなら ない」と言われると急に「今すぐ専門家に見てもらいたい」という気持ちになるから不思議です。その場で「私立の病院でどこか専門家の先生のいらっしゃると ころはありませんか?」と聞いたところ、紹介されたのがサナトリウム(養和)のプライベートクリニックというところでした。そこで、早速サナトリウムに電 話。専門家の先生との予約を取り付けました。(最近体験者の話ということで聞いたところによると、香港家庭計画指導会はかなり事務的な対応で、検査代を安く済ませたい人にはいいそうですが、親身になって相談に乗ってくれるということはないそうです。)

サナトリウムのプライベートクリニックのシステムは、不妊治療を専門としていらっしゃる産婦人科の先生が各曜日を担当して おり、それぞれご自身のクリニックから午後に通っていらっしゃいます。そのため、その日、先生によって予約をしていて待合室も空っぽなのに先生がぜんぜん 現れずに延々と待たされる、ということがかなりありました。また、ほぼ毎回異なった先生の担当となるので、そのたびに「この間の先生はこうおっしゃってい ましたが。」と説明したり、今までの経緯を説明したりする必要があったのが少々面倒でした。ただしその反面、いろいろな先生の意見を聞けたのが良かったです。不妊治療では先生との相性もかなり左右するようですので、そういう意味で「先生ショッピング」できるのもいいところです。費用は確か先生によって少しずつ違いますが、通常診察料は1,000ドル程度だったと記憶しています。また、私は利用しませんでしたが、サナトリウムには日本人の看護婦さんがいらっ しゃるので、事前に予約しておけば先生との会話をサポートしてくれると思います。

さて、サナトリウムでの検査ですが、実はあまり特に覚えていません。というのが、血液検査をして私のホルモンを調べたり、 内診の超音波検査をしたり、ダンナの精子の検査をしたり、という基本的なことをする一方で、通い始めて2週間で「排卵しそうな卵があるから、ためしに人工 授精やってみましょう。」といきなり「検査」から「治療」にすっとんでしまったのです!これが日本であれば基礎体温をつけてタイミング指導があって。。。 というところでしょうがここは気の短い香港。「子作り」という結果が第一のようです。あまりにもさらっと当たり前のように先生に言われて私も「はい」とダ ンナの意向を確かめることもせずにあっさり軽く答えていました。

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