不妊治療

香港不妊治療体験記11


不妊治療

筆者: 不妊治療を経て2児(双子)の母

For Mumsの「健康」カテゴリーに「不妊治療アンケート回答」もありますのでご覧ください。

 


香港不妊治療体験記11

⑪「番外編~子供ってこうやってできるんだ。自然妊娠と流産、そして再び。」

出産後2週間での検診に行った際、冗談で「次はの体外受精はいつスタートできますかぁ?」と言ったらDoo先生、「9ヶ月は最低待ってねぇ」と笑いながら答えてくれました。「9ヶ月」と聞くとその時はかなり先のように思えたのですが、実際に母乳で双子を育ててみるととてもとても9ヶ月で次の子供のことなど考えられず、実際生理が戻ったのも出産から10ヶ月を過ぎてからでしたので、「二人が2歳になったらもう一度やろうか なぁ」と軽く考えていました。ところがあるとき、生理が予定日になってもこないことに気づき、妊娠検査薬で調べてみるとなんと陽性反応が出るではないです か!私たちは完全に「私たちには普通には子供はできない」と思い込んでいたため、まさかこんなことがあるとは思ってもいなかったため、ダンナと二人で「子 供ってこうやってできるんだ~」とニタつきながら早速Doo先生のところにみてもらいに行きました。血液検査の結果、再び「プロジェストロン」が低めということでしたが、このときは注射は免除され、挿膣剤だけですごしていました。

ところがです。心拍が確認できていたにもかかわらず結局9週目に胎児の心臓が停止してしまい、稽留流産という結果に終わり ました。実はこの流産の「後処理」が今思えば私にとっては不妊治療自体よりもつらいものでした。もちろん、精神的にかなりの有頂天状態からどん底に落ち込 んだ、ということもあったのですが、肉体的にも本当にきつかったです。通常日本では繋留流産と診断されるとすぐに入院して「そうは手術」と言って、中の胎児を出す処置をするそうですが、Doo先生の説明によると、「通常の場合は3週間以内に自然に流れます」とのこと。そのとき私自身が仕事で出張を控えていたのと、手術怖さが重なり、まずは1週間取り合えず様子を見ることにしました。ところがやはり全く流れる兆候が見られないため、次は本当は胃潰瘍の薬なのですが、副作用として「流産」するという薬を出され(名前を忘れてしまいました)、これを飲みました。このお薬は南米などではヤミ市場で堕胎用の薬とし 出回っているそうです。これが本当に、本当に、つらかった!!薬を飲んだ2日間は吐くは下痢をするは、熱を出すは。。。ところがこれでもほとんど出血はみられず、とうとう先生に「もう一度薬を飲んでトライするか、手術ですね」と言われました。私はもう二度とあの苦しい薬を飲むのは嫌だと、迷わず「手術お願いします!」と言ってしまいました。職場の理解もあって出張を延期、翌週再びマチルダ病院で全身麻酔でそうは手術を受けたのでした。先生の説明によると、 流産した理由の可能性として最も高いのが「子供自体がなんらかの染色体異常を持っていて、成長のある段階になるとその成長に必要な染色体がないために成長が止まって死んでしまう」という、「どうしようもないもの」だそうで、どうしても理由を知りたければ手術で取り出した胎児の細胞を詳しく検査することも可能だそうですが、こういう形での流産が初めてであったこともあり、先生は「不要でしょう」とのことで、私たちも流産の理由は追及しませんでした。

流産自体は非常に落ち込む出来事だったのですが、目の前には元気な家族。本当に助けられました。Doo先生も「自然妊娠できたということはすばらしいことですから、不妊治療に入らずにこのままがんばってください。費用も安くで収まるし!」と明るく励ましてくれました。

私自身は自然妊娠をしたことに対してかなり半信半疑な気分で、あと1年くらいしたらもう一度不妊治療をしてみようかと考える日々でした。ところがです。流産から半年たってまた生理が遅れ、自分で検査してみると再び陽性反応。今回は今のところ無事育ってくれていて、これを執筆している現在妊娠25週目となりました。まだまだこの先この子が順調に生まれてくれるかはわかりませんが、毎日「がんばってねぇ」と声をかけております。 ちなみに今回は再び「プロジェストロン」の水準が非常に低いということで、挿膣剤に加えてオシリ注射が12週を越えるまで続けられました。昔の薬よりはずいぶん改善されたこの薬ですが、現時点でまだ私のオシリは半分紫色で変な形に腫れ上がっております。。。。

Related Posts

發佈留言