香港子育て回顧録 -これまでも、これからも

未来の計画

未来の計画

香港子育て回顧録 -これまでも、これからも

白井純子 

愛知県出身。大学では日本国文学科専攻。北京電影学院留学中に香港人である現在の夫と出逢う。長男を東京で、次男を香港で出産。

2014年夏に9年間暮らした香港から大阪に帰国。帰国後に保育士資格とチャイルドマインダーの資格を取得。

2019年夏から息子達の留学のためバンクーバーに滞在中。現在の関心ごとは「Sustainability」。

 


未来の計画

子どもの留学でカナダに住み、ビジタービザでの滞在なので仕事もしない。子ども達も大して手のかからない年頃になっている。では一体、毎日何をして私は過ごしているのか…。

毎日のルーティンワークをこなしつつ、未来の計画を進めるための準備で結構忙しい。つまり、今の私は、未来のために動いている。

先日、とある銀行へ資産運用の相談に行ってきた。多くの人が薄々感じているのと同様、私も我々世代が老後生活を迎える頃には年金や公的資金を頼れないという悲観的な予見がある。「備えあれば憂いなし」という諺通り、備えておかねばと気ばかりが焦る。投資などもしたことがなく、数字が苦手な私は、独学では対処できないと気づき、「無料相談」というワードにつられてオンラインで相談予約を入れた次第だ。投資に詳しい友人が付き添ってくれた。彼女は相談会に行く前に「株」や「債券」など、基礎の基礎から私にレクチャーをしてくれた。

結果的には「カナダに永住権がない場合には投資用の口座を持つことができない」という現実を突きつけられたのだが、ここに至るまでに投資の仕組みに様々あることや、ロボアドバイザーなどの最新のテクノロジーを使った資産運用があることなどを学ぶことができたので、かなり有意義だったと思う。

また、子ども達がまだ幼かった頃に頑張って取得した日本の保育士資格やチャイルドマインダーの資格を、この先使わず仕舞いにしてしまってはもったいないので、これらの資格を今後も活かすべく、カナダでも幼児教育の資格取得を目指してカレッジを探そうと考えている。当然だが、日本の資格はこちらでは通用しない。ハードルは非常に高い。まずは英語のレベルを上げなくてはいけない。この年齢にして、若者に交じって語学学校に通うことになるだろう。次男の学校の送迎が可能な範囲で、英語の勉強に勤しむつもりだ。

生涯学習という言葉を巷でよく耳にするようになったが、自身の知識を更新できない人間には甘くない未来が待っていそうだ。

子ども達は新鮮で柔軟な脳で語学を身につけ、環境に適応し、新しい夢を描く。その一方で私は、今までに積み上げてきたものを今後どう活かせるのか、模索しているところだ。

40代の主婦が何もせずにボーとしていると、更年期障害で壊れてしまいそうなので、頭と心を忙しく働かせて、明るい未来を目指している。

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