不妊治療

香港不妊治療体験記07


不妊治療

筆者: 不妊治療を経て2児(双子)の母

For Mumsの「健康」カテゴリーに「不妊治療アンケート回答」もありますのでご覧ください。

 


香港不妊治療体験記07

⑦ 「 4回目の正直。や~っと成功!」

3回も体外受精を繰り返し(それでもその間8ヶ月ほどしか要さなかったのはやはり香港のスピードの速さとしか言えないで しょう)、いずれも失敗ということで「この先どうするか」ということで夫婦で相談した結果、私たちは当時30代前半で病院の看護婦さんたちから「一番若い患者だ」と言われていたこともあり、私が35歳になるまではこのまま先生に任せて続けてみようという結論に達しました。

4回目の挑戦はこれまで「GonalF」でだめだったということで、別の排卵誘発剤ですでにLHが強化されているという 「Bravelle」というお薬が使用されました。これにLHホルモンである「Luveris」をさらに追加使用したのですが、私の場合結果としてこれが良かったようです。皮肉なもので、実は「Bravelle」のほうが安かったので、結局私は妊娠に至った4回目の挑戦が一番安上がりとなりました。

今となっては笑い話ですが、我がダンナは私がこの排卵誘発剤の注射をしている間にひどい「ぎっくり腰」になり、病院に担が れるということをしでかしてくれました。帰宅後も家で寝たきりのダンナの横にお腹を突き出して注射をしてもらう毎日。。。(そこまでしても自分では注射をしなかった私!)私の採卵と顕微授精までには一応座ったりゆっくり歩けるまでに回復していたものの、そんな状態できっと「いい精子」などとれなかっただろ うとういことで、私たち夫婦の間ではこの4回目のトライは完全にあきらめモードと化していました。

ところが、薬を変えた効果が私の卵に反映されたようで、12個採卵できたうち(12個というのは過去の経験で最も少ない数 でした)、10個が完全に成熟しており、残り2つも少し未熟なだけなため、顕微授精をする前にラボで成熟状態にもっていけるだろうとのことでした。過去1 年弱の間に何度もトライするたびにお世話になってきたIVFコーディネーターさん(私はいつも同じ人が担当でした)は、本当にうれしそうに「Good Newsよ!」と結果を教えてくれました。これまでのトライでは成熟した卵の採卵数は7、8個だったので、10個というのは大きな驚きとなりました。この 12個のうち、最終的に受精に使われたのが11個、6個が受精に成功しました。この6個の成功というのもこれまでで最高の数でした。また、受精卵の状態も これまでを上回るもので、採卵から3日目でグレード2(1~3までありますが、1というのはめったにない「最高の卵!」だそうです。)が5個、グレード2マイナスが1個という状態でした。このため、受精卵を戻すのは採卵から5日目ということになりました。

5日目の朝、病院に行くとそれまで6個あった受精卵は3個になっていました。うち、胚盤胞のステージまで進んでいたのが2 個、その「直前」という段階のものが1つという状態でした。全く余談ですが、私はこれを顕微鏡で見せてもらうということはありませんでしたが、別の病院で 体外受精をして2個の受精卵を戻した人は、戻す前に顕微鏡で見せてもらったそうです。この方はラッキーなことに2つとも着床、双子ちゃんを出産なさる予定 です。受精卵を戻した後はもうありとあらゆる薬を使いながら結果を待つのみ。このときは、プロジェストロン、ヘパリン、およびステロイドがスタートしまし た。

採卵からちょうど2週間後、いつもどおり血液検査へ。卵の状態が良かったとは言えかなりあきらめモードだった我が家では結 果を全く期待していなかったのですが、看護婦さんは「おめでとう」というではありませんか。思わず私は「ちょっと妊娠ホルモンが出てるってやつですか?そ れともちゃんと妊娠ですか?」と聞き返してしまいました。すると、看護婦さんは「間違いなく妊娠してます」とのこと。すぐにダンナに電話で報告したのですが、彼の反応は「うっそ~!!!しんじられな~い」、というものでした。

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